プール開きを間近に控えるこの時期・・・
学校や幼稚園等では恒例の「シラミチェック」が行われるのではないかと思われます。
学校の先生はどのようにしてアタマジラミを判別してるのでしょうか?
おそらく、「払っても取れない小さなフケ」=「アタマジラミの卵」と判別してるのでしょう。
アタマジラミの卵
学校の先生は肉眼で判断していると思うので、「学校の先生が言ったから」と市販の治療薬で駆除するのではなく、アタマジラミを疑った場合はまずは皮膚科を受診しましょう。
そして、確実にアタマジラミが寄生してることを確認した上で、きちんと駆除することをおススメいたします。
では、本日は「アタマジラミの症状と正しい駆除法」についてお話しいたします!
目次
アタマジラミとは?
シラミには、頭髪に寄生する「アタマジラミ」、陰毛部に寄生する「ケジラミ」、肌着に潜んでいる「コロモジラミ」の3種類がありますが、この記事では「アタマジラミ」を主に取り上げていきます!
体調は数ミリ程度で、卵→幼虫→成虫と形態を変えて人間の頭髪に寄生します。
肉眼ではなかなか虫の形態まで確認するのは難しいですが、フケかアタマジラミの卵かは、皮膚科の先生には簡単にわかります。
フケは指の腹で払えば取れますが、アタマジラミの卵は爪でクイッと強く挟まないとなかなか取れません。
- アタマジラミの卵は約1週間で孵化(ふか)します。
- 孵化した幼虫は2~3週間ほどで成虫となります。
- 成虫の寿命は約30日~45日ぐらいで、頭皮から離れてしまって吸血できなくなると2~3日程度で死んでしまいます。
- 1匹が1日に約5~6個ほど頭髪の根元に近いところに産卵します。
アタマジラミの成虫
アタマジラミの症状は?
卵や幼虫のうちは気付かないことが多いですが、成虫が増殖すると吸血する際に激しい痒みを生じるようになります。
アタマジラミに吸血されることによって「強い痒み」を引き起こします。(まれに痒みを感じない人もいます。)
この痒みは、アタマジラミが吸血する際に注入する「唾液分泌物」と「アレルギーによるもの」との、二つの作用によって引き起こされると考えられています。
また、この痒みによって皮膚を掻きむしることで、細菌感染症などの原因になることもあります。
アタマジラミを駆除する方法は?
アタマジラミ専用の駆除シャンプーを使う
この駆除シャンプーは保険適応外で、病院へ行っても処方してもらうことはできません。
スミスリンLシャンプーという商品名で、薬局やドラッグストアで購入可能です。
このスミスリンLシャンプーが駆除シャンプーとしてもっともポピュラーなものです。
アタマジラミの生態を利用して、三日に一度使用することで、約2週間程で駆除できるようになっています。
スミスリンシャンプーの主成分が「フェノトリン」という殺虫成分であるため、使用するのに抵抗がある方も多いようです。
「フェノトリン」は他の殺虫成分に比べて毒性が低く、人体にも使える比較的安全な薬剤と言われています。
大人の監視下のもと、正しく使えば・・・そんなに気にすることはありません。
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シャンプー以外の駆除方法
シャンプーを使うのに抵抗がある方は以下の方法になります。
- 通常通り、毎日シャンプーをする
- 毎日念入りに卵チェックをして、見つけたらハサミでカットする
- 毎日細かいクシで念入りにすく(専用コームがあるようです)
- ティーツリーオイル・オリーブオイル・酢シャンプーなどを使う
1・2・3は、スミスリンシャンプーを使用してもしなくても大事なことですね。
みなさんが気になってるのは4の方法だと思います。
この記事を作成するに当たり、管理人もいろいろ調べましたが・・・
皮膚科勤務してるから・・・というわけではないけれど、やはりスミスリンシャンプーが一番即効性があり、効果も高いような気もします。
殺虫成分の入った薬剤を使うということは「人体に悪影響を与える」・・・というイメージは拭えません。
ですが、アタマジラミが寄生してる期間が長くなり痒み症状を長引かせることも、ある意味「皮膚に悪影響を与えている」ことになります。
そして、この4の方法・・・効いたり効かなかったりと、効果には個人差があるようです。
出来るだけ薬剤は使いたくない・・・という気持ちもわからなくはないですが、正しく使って2週間でビシッと駆除すれば問題はないと思います。
お子さんの痒み症状や、皮膚の炎症状態を見て・・・できるだけ早く確実に駆除する方法を選んでください!
皮膚の炎症状態がひどいようなら、皮膚科のお医者さんに相談しながらベストな治療法を選択したほうがいいと思います。
駆除する時の注意点
駆除方法をスミスリンLシャンプーにした場合、正しく使えば必ず効果は発揮されます。
ですが、まれに「正しく使っても治らない」という方がいらっしゃいます。
そんな方は次のことに注意して生活を送るよう、心掛けてみてください!
寝具を毎日洗う
これはなかなか大変だとは思いますw
掛け布団は上の部分だけ大きなバスタオル等でカバーをしたり、全部洗わなくていいように工夫するのもいいと思います。
ですが、シーツや枕カバーは出来れば毎日変えたほうがいいです。
成虫がぴょんっと枕カバーに一瞬飛び移って、翌日髪の毛に帰ってきたりしたら・・・せっかくシャンプーしても水の泡です。
なので、2週間だけ!と割りきって…
お洗濯を頑張ってくださいw
60度以上のお湯に5分つけた後洗濯をするとアタマジラミは死滅します。(乾燥機も効果があるといわれています)
家族の中で一人でもアタマジラミの人がいたら家族全員で駆除をする
家族の中の誰か一人にアタマジラミが見つかった場合、ちょっと次のことを考えてみて下さい。
- 寝室を一緒に使ってる方はいますか?
- お風呂でタオル等共有していませんか?
- みんなで仲良くじゃれあって遊ぶことはありませんか?
たぶん・・・ほとんどの方が、上のどれかに当てはまるのではないでしょうか?
お子さんにアタマジラミが寄生したとします。
痒み症状が出ればわかりやすかったりするのですが、これまた個人差があり卵を発見しても「痒くない」・・・という子もいれば、ひどい炎症を起こしてる子もいます。
なので、一人に見つかったらほかの家族も、すぐ頭皮、毛髪等、チェックしてください!
そして、念のために家族全員でシャンプーを使うことをオススメします!
たとえば「痒みがないから大丈夫だろう」と安心しているお母さんに、もしアタマジラミがいたとしたら・・・。
せっかく治ったお子さんにまたプレゼントしてしまうんです。
なので、「同じ時期に」「みんなで一斉に駆除する!」・・・が一番ベストな駆除法になります♪
管理人の職場でも、姉妹でお姉ちゃんだけ診察を受けてアタマジラミが見つかったとき、お母さんが心配になって妹さんも診察を受けさせることがよくあるのですが・・・
妹さんに移ってる割合は結構多いです。
やっぱり、子供同士仲良くじゃれあったりお布団で一緒に寝たりするんでしょうね。
男の子はてっとり早く「坊主」にすれば駆除できそうですけど・・・。
お父さんは坊主にするのは難しいでしょうから、一緒に駆除する方が無難かもしれませんね。
余談ですが、お母さんに移ってる割合は・・・というと?
これはあくまでも管理人個人の意見なのですが、毛染め(カラーリング)をしているお母さんはあまり移ってないように感じます。
スミスリンシャンプーが薬品なので、カラーリングも化学合成により色を付けてることを考えると・・・
何かしらアタマジラミの嫌いな成分が入ってるのでは?と思いましたw
ま、あくまでも管理人個人の考えですw(医学的根拠は一切ありません)
アタマジラミは予防できる?
時期がどうとか、不潔にしてたらとか、予防してたらいい・・・とかたぶん関係ないです。
どんなに寝具を清潔にしてても、どんなに毎日シャンプーをしてても・・・
アタマジラミが寄生してる人と接触して、虫がちょこんとお引越ししちゃったら移っちゃうんです。
もう避けようがない!!!
最近は、温水プール施設も充実しているし、スイミングで一年中プールに入る子も少なくないでしょう。
なので、プール開き前だけではなく、一年中アタマジラミに感染するリスクはあります。
予防や対策をしててもうつるときはうつる!
・・・が、管理人の意見ですw
なので、予防よりも「なったらどうするか?」を焦点に置いて考えましょう!
アタマジラミが寄生しても生命に関わることはない・・とはいえ、吸血による痒みや炎症等の皮膚症状はつらいので・・・
悪化する前に素早く駆除してくださいね♪
読んで頂いてありがとうございました♪